資料No.

 

報告書タイトル

鋼・複合橋梁の性能照査型設計法確立に向けて

委員会名

鋼・複合橋梁の性能照査型設計法調査研究委員会

委員長名

家村浩和(京都大学大学院 工学研究科 都市社会工学専攻)

活動期間

平成13年4月〜平成16年3月

発行年

平成16年9月24日

報告書目次

第1編 単純・連続桁橋の性能、限界状態、および安全性の評価について

(限界状態設計法小委員会)

1. まえがき

 

2. 単純桁橋の性能評価

  2.1. 対象橋梁の設定

  2.2. 限界状態

  2.3. 死荷重・活荷重による作用断面力の評価

  2.4. 限界状態の評価

  2.5. 安全性評価

  

3. 連続桁橋の性能評価

  3.1. 対象橋梁の設定

  3.2. 限界状態

  3.3. 死荷重・活荷重による作用断面力の評価

 

4. あとがき

2編 波形鋼板ウェブPC橋および鋼逆π形合成箱桁橋の解析手法について

(解析方法小委員会)

1. まえがき

 

2. 波形鋼板ウェブPC橋の変形と応力の解析法

  2.1. 検討目的

  2.2. 試設計の条件

  2.3. 張出し先端の鉛直変位

  2.4. 床版の付加曲げ応力度

  2.5. 波形鋼板の局部応力の評価

  

3. 波形鋼板ウェブPC橋の実績調査

  3.1. 調査内容

  3.2. 各種パラメータ

  3.3. 調査結果と考察

 

4. 波形鋼板ウェブPC橋に関する参考文献

 

5. 鋼逆π形合成箱桁橋架設時の変形と強度解析法

  5.1. 鋼逆π形合成箱桁橋架設時の設計上の問題点

  5.2. 鋼逆π形合成箱桁橋架設時の断面強度

  5.3. 架設系における合成床版底鋼板の補剛効果と変形予測

 

6. 鋼逆π形合成箱桁橋の実績調査

  6.1. 調査内容

  6.2. 各種パラメータ

  6.3. 調査結果と考察

 

7. 鋼逆π形合成箱桁橋に関する参考文献

 

8. あとがき

3編 性能照査型設計法における耐風設計について

(耐風設計小委員会)  

1. まえがき

 

2. 性能照査型設計法における耐風設計

  2.1. 要求性能の整理

  2.2. 風荷重と照査風速

  2.3. 性能照査の内容

  2.4. 疲労破壊に関する基準および検討例

  2.5. 初通過破壊に関する基準および検討例

  2.6. 振動感覚に関する許容基準および検討例

  2.7. 走行性に関する許容基準および検討例

  2.8. 周辺環境を考慮した設計事例

  2.9. 風洞実験結果の評価方法  

 

3. 中小橋梁の耐風設計事例

  3.1. 調査方針

  3.2. 調査結果の整理および分析

  3.3. まとめ  

    3章参考資料(耐風調査シート)

4. 性能照査型耐風設計例

  4.1. 概要

  4.2. 試設計対象橋梁の設定

  4.3. 性能照査型設計

  4.4. 耐風設計による照査

  4.5. 固有値解析

  4.6. 安全性の評価

  4.7. 使用性の評価

 

5. あとがき

4編 性能照査型設計法における耐震設計について

(耐震設計小委員会)  

1. まえがき

 

2. 性能設計に関する調査

  2.1. 概説

  2.2. 性能設計について

  2.3. 性能と限界状態

  2.4. 性能設計手法事例

 

3. 免震・制震に関するデバイスの調査

  3.1. 概説

  3.2. デバイスの分類

  3.3. 分類別の要求性能  

  3.4. デバイスの参考事例

 

4. 耐震設計における動的応答解析法

  4.1. 動的応答解析法の位置づけ

  4.2. 動的解析結果に影響する因子

  4.3. 逐次積分法による動的解析における留意事項

  4.4. 動的解析事例

 

5. 長大橋の免震・制震に関する調査

  5.1. 概説

  5.2. 海外における長大橋梁の耐震補強事例

  5.3. 国内におよる長大橋梁の耐震補強事例

  5.4. まとめ

 

6. あとがき

 

報告書全体概要

 近年、構造物の建設に際しては、まず目標とする性能を設定し、それを満足するよう設計を進める性能照査型の設計法が各方面で推奨されている。この性能照査型設計法の利点は、建設する構造物の性能を確認、選択できること、性能を満足する各種の設計法をフレキシブルに選べること、新しい技術を容易に導入できること、などである。こうした中、橋梁技術者には、安全性、経済性、かつ環境への適用性などと言った目標性能を満足させることのできる橋梁設計能力が求められている。そこで、本委員会では、鋼・複合橋梁に関連した事項について研究を行い、性能照査型設計法に関する諸問題について検討した。本委員会は学識委員6 名、委員39 名、合計45 名の構成で開始し、研究期間は平成13 年4 月より平成16 年3 月までの3 年間であった。  

 具体的な活動内容は、次のとおりである。すなわち、本委員会では、1年目は性能照査型設計法の知識を高めるための講演会、および勉強会を中心に活動し、当委員会での研究内容について討議した。2 年目には一年目での討議内容を元に静的グループ(限界状態・解析方法)と動的グループ(耐風・耐震)に分かれ、それぞれのグループにおいて性能照査型設計法の課題と現状について調査検討した。3年目には、今までの調査・研究成果をもとに、いくつかの追加すべき調査・研究を行い、この研究報告書を作成した。本委員会では、最終的に4つの小委員会を設けて、以下に示すテーマについて調査研究活動を行った。

(1) 限界状態設計法小委員会:北田俊行学識委員を小委員長として性能照査型設計法において重要な位置を占める限界状態設計法に関する調査研究活動を行った。

(2) 解析方法小委員会:西村宣男学識委員を小委員長として、新しい複合構造橋梁を対象として、それらの設計上の課題に対処するための構造解析法に関する調査研究活動を行った。

(3) 耐風設計小委員会:小林紘士学識委員を小委員長として、中小スパン橋梁の動的耐風設計に関連した性能照査型設計法に関する調査研究活動を行った。

(4) 耐震設計小委員会:家村浩和学識委員を小委員長として、橋梁に対する耐震上の要求性能と限界状態の関係、免震・制震デバイスの性能、動的応答解析法、および長大橋の免震・制震手法による耐震補強事例に関する調査研究活動を行った。

 本報告書は、以上の小委員会活動の代表的な成果を取りまとめたものである。この報告書が、(社)建設コンサルタンツ協会・近畿支部の会員各位、および鋼・複合橋梁の性能照査型設計に関心のある多くの読者に少しでも参考になる点があれば、本委員会の委員全員の喜びとするところである。

 

平成16年3月


鋼・複合橋梁の性能照査型設計法調査研究委員会
委員長 家村浩和


委員名簿

 

所属

 

氏名

小委員会

備考

京都大学

大学院 工学研究科 都市社会工学専攻

家村 浩和

C

委員長

立命館大学

理工学部 都市システム工学科

伊津野和行

C

学識委員

大阪市立大学

大学院 工学研究科 土木工学専攻

北田 俊行

@

学識委員

立命館大学

理工学部 土木工学科

小林 紘士

B

学識委員

大阪大学

大学院 工学研究科 土木工学専攻

西村 宣男

A

学識委員

大阪市立大学

大学院 工学研究科 土木工学専攻

山口 隆司 

@

学識委員

アジア航測

道路・橋梁部 設計2課

赤堀  裕

@

小委員会副幹事

椛蜩造船所

鉄構設計部 大阪設計課

吉本 龍一

C

 

オリエンタル建設

大阪支店 技術部技術チーム

井隼 俊也

@

(〜H15.5)

オリエンタル建設

大阪支店 技術部設計チーム

村田 昌寛

@

 

潟Iリエンタルコンサルタンツ

関西支社 総合技術部

稲留 靖浩

@

(〜H15.9)

潟Iリエンタルコンサルタンツ

関西支社 総合技術部

河邑 智也

@

 

片山ストラテック

技術本部 橋梁設計部 設計2課

端本 勝介

A

小委員会副幹事

片山ストラテック

技術本部 設計部 技術課

平野 修司

A

 H15.1〜

川口金属工業

大阪支店 市場開発部

吉田 雅彦

C

 

川崎重工業

鉄構ビジネスセンター橋梁・水門技術部橋梁第2G 

武山 真樹

@

(〜H15.6)

川崎重工業

鉄構ビジネスセンター橋梁・水門技術部橋梁第2G 

佐々木基

@

 

川田テクノシステム

大阪支社 大阪設計部 設計課

上野 勝敏

B

 

褐I本鐵工所

大阪臨海工場 鉄構事業部 橋梁ENG部 設計G 

石田 知久

B

 

褐嚼ン企画コンサルタント

構造設計部

東野 忠雄

B

H13年度

褐嚼ン企画コンサルタント

技術3部

眞殿 亜紀

B

H14年度〜

褐嚼ン技術研究所

大阪支社 技術第2部

光川 直宏

B

 

国際航業梶@

空間情報事業本部 砂防情報部

鹿子嶋康博

C

(〜H14.12)

国際航業梶@

関西空間事業本部 関西道路計画部

神原 達二

C

(H15.1〜)

駒井鉄工

技術本部 技術研究室

木場 和義

B

小委員会幹事

鰹C成建設コンサルタント

構造部 構造2課

中嶋 裕和

@

 

住友重機械工業

鉄構機器事業本部 技術開発部 開発G

吉田 達矢

@

 

椛詩技術コンサルタント

大阪支社 橋梁設計部

野口 二郎

 

H13.12

椛詩技術コンサルタント

大阪支社 技術企画部

小塚 幹夫

A

H14.1〜H14.12,H15.4〜

椛詩技術コンサルタント

大阪支社 橋梁設計室

杉山 尚希

A

H15.1〜H15.3

大日本コンサルタント

中国事務所 技術室

坂本 浩一

B

13年度

大日本コンサルタント

構造技術部 構造計画室

片岡 秀起

B

H14年度〜

大和設計

技術2部

向井  淳

C

(〜H15.6)

大和設計

技術2部

伊奈 三郎

C

(H15.7〜)

中央復建コンサルタンツ

橋梁系グループ

多田 成宏

C

 

中央復建コンサルタンツ

地下構造系グループ

室谷 耕輔

C

小委員会副幹事

樺キ大

大阪支社 構造事業部

大塚 正樹

A

 

樺キ大

広島支店 構造技術部門

森野 真之

C

小委員会幹事

東洋技研コンサルタント

技術第3部 第1課

久野 恭弘

A

小委員会副幹事

日本技術開発

大阪支社 構造・橋梁部

庄司 和晃

B

 

日本橋梁

技術部 技術第二課

梅田 安哉

@

小委員会副幹事

日本工営

大阪支店 技術1部2課

谷口 丈志

B

 

JFEエンジニアリング

鋼構造事業部 橋梁設計部 津橋梁設計室

清木 計成

A

 

潟jュージェック

大阪本社 道路グループ 橋梁チーム

陵城 成樹

C

代表( )幹事( )

潟jュージェック

大阪本社 道路グループ 橋梁チーム

金光 宏司

A

H14.4〜

潟pスコ

システム・コンサル事業部 土木設計部

金岡 宏和

@

(〜H15.9)

潟pスコ

関西事業部 技術一部 土木設計グループ

寺ア 正雄

@

 

轄辮_コンサルタンツ

神戸支店 道路・構造G 

新名  裕

A

副幹事

潟sーエス三菱

大阪支店 土木工事統括部技術部 開発G

張 建 東

A

H14.3,H15.7〜

潟sーエス三菱

大阪支店 土木工事統括部技術部 設計G 

関井 勝己

A

H14.4〜H15.6

復建調査設計

大阪支社 設計室

豊田 幸司

B

小委員会副幹事

松尾橋梁

設計部 設計課

中村 俊文

A

小委員会幹事

三井造船

鉄構・物流事業本部 大阪鉄構部 設計課

小坂 一夫

@

 

三菱重工業

広島製作所 橋梁・鉄構部 橋梁設計課

小西 英明

A

 

八千代エンジニヤリング

大阪支店 技術第1部 第2課

仁山 康史

@

副幹事・小委員会幹事

近代構造エンジニアリング

 

池田 孝則

 

H14.3退会