|
資料No. |
511-40 |
|
報告書タイトル |
ＦＲＰ緊張材のＰＣ構造物への適用に関する調査 |
|
委員会名 |
新コンクリート構造研究委員会 新素材研究グループ |
|
委員長名 |
藤井 学（京都大学工学部土木工学科） |
|
活動期間 |
平成3年4月～平成5年3月 |
|
発行年 |
平成5年7月1日 |
報告書目次
第1章 まえがき
第２章 .材料特性
2.1.素材および加工材の種類と性能
2.1.1.素材
2.1.2.繊維結合材(マトリックス)
2.1.3.加工材
2.2.加工材の力学的特性
2.2.1.弾性係数と引張強度
2.2.2.圧縮強度
2.2.3.せん断強度
2.2.4.付着強度
第３章 定着方法
3.1.緊張材の利用形態
3.2.定着方法
第４章 実験結果と考察
4.1.有効ﾌﾟﾚｽﾄ
4.2.梁の曲げ性状
4.3.梁のせん断性状
4.4梁の疲労性状
4.5.耐久性
第５章 実施例
第６章 まとめ
報告書全体概要
本報告書は平成３年４月より発足した、建設コンサルタンツ協会近畿支部内の「新コンクリート構造研究委員会委員長」（委員長：藤井学京都大学教授）の内部研究班の一つ、Ａ班：新素材研究グループ（主査：平澤征夫注大学教授）の中間報告である。このグループは新素材、中でも、ＰＣ鋼材・鉄筋の代替品としてのＦＲＰ緊張材あるいは高性能コンクリートなどについての、設計・施工方法の提案を目的としているが、その基礎的段階として、最近その開発と耐用性の進展が著しい連続繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）緊張材の、ＰＣ構造物への耐用性に関する調査を行ったものである。調査目的は、ＦＲＰ緊張材の現状と問題点とし、園調査範囲を材料特性、定着方法、部材特性、適用の実施例にしぼっている。
現在開発されているＦＲＰ緊張材は、高い耐腐食性、ＰＣ鋼材と同程度の高強度性、非磁性、あるいは軽量であることの特長により、ＰＣ鋼材代替の緊張材としての利用可能性が最も高いとされ、各種の材料・形状のものが試作され、その実用のための研究開発が行われている。しかし鋼材と火ラベルと組成領域が小さく、複合素材であるため補強材としての特性の違いがあり、これを用いたＰＣ構造物の力学的挙動は、ＰＣ鋼材を用いた従来のコンクリート構造物とは著しく異なる場合があるので、その設計に対する考えを確立しておく必要がある。
現状は材料の開発途上であり、またその利用に関して土木学会をはじめ各学協会で種々の検討がなされている段階であるが、新素材は新コンクリート構造に直接結びつくとの認識から、本研究委員会では、わが国におけるＦＲＰ緊張材のＰＣ構造物への適用に関する現状と問題点の調査を行い、その将来性を見極めようとしたものである。
内容はＡ班の委員が以下の分担で調査を行ってまとめたものである。
２.材料特性…………梶川靖治。三島誠一郎
３.定着方法…………達富賢二、鈴木直人
４.部材特性…………松井裕一、加藤政古、花水憲二
５.実施例……………永井修三、松井輝峰
本調査にあたり、Ａ班の平澤主査をはじめ献身的な努力を頂いた上記各委員の皆様に厚く感謝の意を表します。
平成５年３月
新コンクリート構造研究委員会
委員長 藤井 学
委員名簿
|
No. |
所 属 名 |
氏 名 |
|
１ |
福山大学 工学部 土木工学科 |
岡田 清 |
|
２ |
立命館大学 理工学部 土木工学科 |
児島孝之 |
|
３ |
大阪工業大学 工学部 土木工学科 |
小林和夫 |
|
４ |
中部大学 工学部 土木工学科 |
平澤征夫 |
|
５ |
京都大学 工学部 土木工学科 |
藤井 学 |
|
６ |
オリエンタル建設㈱ 大阪支店 工務部 |
八田吉弘 |
|
７ |
㈱オリエンタルコンサルタンツ 大阪支社 |
森田信彦 |
|
8 |
鹿島建設㈱ 大阪支店 土木設計課 |
三島誠一郎 |
|
９ |
川田建設㈱ 大阪支店 開発部 |
梶川靖治 |
|
１０ |
協和設計㈱ 設計部 |
森川修治 |
|
１１ |
極東工業㈱ 大阪支店 設計部 |
藤田 修 |
|
１２ |
㈱建設企画コンサルタント 構造設計部 |
井境宏和 |
|
１３ |
㈱建設技術研究所 大阪支社 技術第４部 |
鈴木直人 |
|
１４ |
㈱構造システム研究所 |
洞毛 隆 |
|
１５ |
㈱鴻池組 土木本部 第一技術部 |
金好昭彦 |
|
１６ |
国際航業㈱ 関西技術所 コンサルタント部 |
相良謙治 |
|
１７ |
㈱修成建設コンサルタント |
川崎賢二 |
|
１８ |
新構造技術㈱ 大阪支店 |
本部晃一 |
|
１９ |
住友建設㈱ 土木部 設計３課 |
石川真一郎 |
|
２０ |
大成建設㈱ 大阪支店 土木部 設計室 |
達富賢二 |
|
２１ |
大日本コンサルタント㈱ 大阪本社 構造部 |
古味敏行 |
|
２２ |
大和設計㈱ 技術第二部 |
木村保夫 |
|
２３ |
中央復建コンサルタンツ㈱ 第３設計部 |
安田 穣 |
|
２４ |
㈱中研コンサルタント |
下原貫志 |
|
２５ |
㈱千代田コンサルタント 大阪事務所 |
加藤政古 |
|
２６ |
東洋技研コンサルタント㈱ 技術部 |
武山和夫 |
|
２７ |
日本電子計算㈱ 大阪支店 技術営業部第２部 |
廣河和男 |
|
２８ |
㈱ニュージェック 土木２部 |
宇野和彦 |
|
２９ |
㈱阪神コンサルタンツ 神戸支店 |
平塚和身 |
|
３０ |
㈱ピー・エス 大阪支店 技術部 |
松井裕一 |
|
３１ |
ピーシー橋梁㈱ 大阪支店 設計部 |
森田修司 |
|
３２ |
㈱富士ピー・エス 大阪支店 |
松崎正明 |
|
３３ |
不動建設㈱ 土木技術部 |
永井修三 |
|
３４ |
㈱ホクコン 技術第２部 |
松井輝峰 |
|
３５ |
前田設計㈱ 大阪支店 技術３課 |
岡崎 洋 |