資料No. |
511-41 |
報告書タイトル |
鉄筋コンクリートT桁橋の現場載荷実験 |
委員会名 |
橋梁形式研究委員会 |
委員長名 |
園田恵一郎(大阪市立大学工学部土木工学科) |
活動期間 |
平成3年4月〜平成5年5月 |
発行年 |
平成5年8月1日 |
報告書目次
1まえがき
2.実験橋梁
2.1.橋梁概要
2.2.寸法調査
2.3.外観調査
2.4.材料試験結果
3.実験方法
3.1.実験種類
3.2.単純桁でのトラック載荷
3.2.1.測定方法
3.2.2.載荷方法
3.3.連続でのトラック載荷
3.3.1.測定方法
3.3.2.載荷方法
3.4.連続部切断後のトラック載荷
3.4.1.測定方法
3.4.2.載荷方法
3.5.連結部切断後のジャッキによる載荷
3.5.1.測定方法
3.5.2.載荷方法
4.実験結果と考察
4.1.荷重分配特性
4.1.1.トラック載荷による荷重分配特性
4.1.2.ジャッキを用いた集中荷重による荷重分配特性
4.1.3.理論的考察
4.1.4.まとめ
4.2.簡易連続化の効果
4.2.1.たわみの結果
4.2.2.ひずみの結果
4.2.3.理論的考察
4.2.4.まとめ
4.3.破壊機構と終局耐力
4.3.1.中桁載荷の結果
4.3.2.外桁載荷の結果
4.3.3.曲げ耐力に関する考察
4.3.4.押し抜きせん断耐力に関する考察
4.3.5.まとめ
5.まとめ
6.付録
6.1. LOAD DISTRIBUTION CHARACTERISTICS
OF A REINFORCED
CONCRETE T-BEAM BRIDGE IN
USE FOR 37 YEARS
6.2. A VERIFICATION TEST OF NO-JOINTING
METHOD
ON MULTI-SPAN SIMPLY SUPPORTED
RC BRIDGES
6.3. SYSTEM FAILURE AND ULTIMATE LOAD-CARRYING
CAPACITY
OF REINFORCED CONCRETE T-BEAM
BRIDGE
報告書全体概要
橋梁形式研究委員会は旧多径間連続高架橋研究委員会の後を受けて平成3年4月に発足した。本委員会の目的は、景観および供用性に重点をおいた新しい橋梁形式を追求し、それらの設計・施工法を研究することである。勿論、本目的は遠大なものであり、2年間という限られた期間で到底達成できるものではない。そこで、参加された委員諸氏の興味ならびに与えられた諸条件を考慮し、前委員会で残された問題を含めて、つぎの3つの課題について調査・研究を行うことにした。
@多径間連続高架橋に対する限界状態設計法のマニュアルの作成
A景観、供用性ならびに新材料の利用などに力点をおいた新しい橋梁形式の調査
B既存の鉄筋コンクリートT桁橋の現場実験による、継ぎ手の連続化と力学特性の検討
具体的には、総勢38名の委員諸氏を、それぞれの興味に応じて3つの分科会に分けて作業を進めた。すなわち、A分科会は@の課題を担当し、初心者に対する手引きにもなるように、具体的な設計計算例をつけたマニュアルつくりに専念した。B分科会はAの課題を担当し、既往の資料ならびに文献から得られた情報だけではなく、委員各自が過去に経験した設計例あるいは計算例を紹介し、全員の議論を通じてそれらの新規性を抽出し、橋梁形式の新規性について分類・整理を行った。C分科会はBの課題を担当した。この課題に取り組めたのは、大阪府茨木市の西面大橋(RCT桁橋)の撤去・改築に伴い、本橋の破壊を含めた実験の機会を得られたことによるもので、この実験を遂行するに当たっては、大阪府茨木土木事務所のご協力、ならびに、松井繁之外来委員を中心とする本委員会委員と新コンクリート構造研究委員の多大な尽力に謝意を表する次第である。
本報告書は各分科会ごとにまとめられた3つのパートから構成されている。最初に述べたように、新しい橋梁形式の追求という遠大な目的に対しては、いささかささやかな内容かもしれないが、それぞれの分科会の委員諸氏が忙しい日常業務の間をぬっての労作である。本報告書が広く利用され、新しい橋梁形式の一助となれば望外の幸せとするところである。
平成5年5月
橋梁形式研究員会
委員長 園田恵一郎
道路の延長線上に計画されたものとしての強調は、古来幾多の技術的変遷をへて現在にいたっている。最近では、吊橋・斜長橋に代表される長大橋が脚光をあびているが、全国各地の寡占にかかる「はし」は地域生活に密着した社会資本として重要な位置を占めている。道路整備の一環として橋梁の架設は重要であるが既設橋梁の維持・補修はさらに重要なものとなっている。
今回、大阪府茨木土木事務所の多大な協力のもとに、季節橋梁である「西面大橋」を利用した載荷試験を行うことができた。西面大橋は昭和30年に安威川の分流に架かる橋として建設されたものであるが、現在の交通量に対応しきれない幅員であるために今回架け替えされることなった橋梁である。
平成4年2月に茨城土木事務所より打診があり、急遽「橋梁形式研究委員会」の構成委員の中から実験班を募り計画にあたった。「西面大橋」は7月上旬には撤去予定であったため3月〜5月の約3か月で実験計画を行い、6月の1か月ですべての実験を行うという短期間の工程のなかで多くの協力者のもとに無事終了することができた。
過去、多くの橋梁載荷試験が行われてきたが、実際の橋梁をそのまま利用しての実験は余り例がなく、今回の実験により貴重なデータが得られた。今後同様の実験が行われる際の目安・指標となれば幸いである。
なお、今回の実験に多大な尽力をいただいた方々に深く感謝を致します。
「西面大橋」載荷実験に協力して頂いた方々。
・ 大阪府茨木土木事務所
・ 大阪大学工学部土木工学教室 橋梁研究室
・ 摂南大学工学部土木工学科 構造工学研究室
・ 轄総ロ建設技術研究所
・ 活苡繿g
西面大橋載荷実験グループ
藤 井 学
(新コンクリート構造研究委員会委員長)
委員名簿
平成4年度橋梁形式研究委員会の構成
No. |
所 属 名 |
氏 名 |
1 |
大阪工業大学 工学部 土木工学科 |
栗田章光 |
2 |
大阪市立大学 工学部 土木工学科 |
園田恵一郎 |
3 |
近畿大学 理工学部 土木工学科 |
谷平 勉 |
4 |
大阪大学 工学部 土木工学科 |
松井繁之 |
5 |
オリエンタル建設梶@大阪支店 工務部 |
山下裕志 |
6 |
潟Iリエンタルコンサルタンツ 大阪支社 |
木村隆明 |
7 |
片山ストラテック梶@橋梁設計部 設計一課 |
竹野基司 |
8 |
川田建設梶@大阪支店 |
樋口雅善 |
9 |
協和設計梶@設計部 |
竹中豊彦 |
10 |
近畿技術コンサルタンツ梶@ |
井口純治 |
11 |
葛゚大設計事務所 大阪支社 |
伊丹 大 |
12 |
褐I本鉄工所 橋梁設計部 |
石原一男 |
13 |
褐嚼ン企画コンサルタント 構造設計部 |
川上盛樹 |
14 |
褐嚼ン技術研究所 |
大野政雄 |
15 |
国際航業梶@関西技術所 コンサルタント部 |
松本弘道 |
16 |
駒井鉄工梶@橋梁技術部 設計1課 |
鷲尾修一 |
17 |
且井鉄工所 設計第2部 設計1課 |
小山雅己 |
18 |
日本構造情報梶@システム部 |
富田耕司 |
19 |
鰹C成建設コンサルタント |
山田諭一 |
20 |
第一復建梶@大阪本部 |
三村博美 |
21 |
大日本コンサルタント梶@大阪本社 構造部 |
三浦洋一 |
22 |
大和設計梶@技術第二部第四課 |
大崎好則 |
23 |
大和設計梶@技術第二部 |
寺村 務 |
24 |
中央復建コンサルタンツ梶@第2設計部 |
目野 豊 |
25 |
樺骰巣Rンサルタント 技術第2部 |
宮本好昭 |
26 |
鞄結梃嚼ンコンサルタント 関西支店 |
足立宏行 |
27 |
東洋技研コンサルタント梶@技術部 |
石川一美 |
28 |
日本技術開発梶@大阪支社 土木部 |
古川保和 |
29 |
日本鋼管梶@大阪支社 橋梁計画室 |
家村 剛 |
30 |
鞄本構造橋梁研究所 大阪支社 設計1課 |
三尾一男 |
31 |
潟jュージェック 土木2部 |
大橋紀行 |
32 |
鰹t本鉄工所 設計技術部 |
平見勝洋 |
33 |
轄辮_コンサルタンツ 神戸支店 |
最田扇矢 |
34 |
潟sー・エス 大阪支店 技術部 |
池本孝 |
35 |
兜x士ピー・エス 大阪支店 |
真鍋英規 |
36 |
復建調査設計梶@大阪支店 設計課 |
中山 誠 |
37 |
前田設計梶@大阪支店 技術3課 |
麻野愼策 |
38 |
渇。河技術情報 大阪営業所 |
木村雅裕 |
平成4年度新コンクリート構造研究委員会の構成
No. |
所 属 名 |
氏 名 |
1 |
福山大学 工学部 土木工学科 |
岡田 清 |
2 |
立命館大学 理工学部 土木工学科 |
児島孝之 |
3 |
大阪工業大学 工学部 土木工学科 |
小林和夫 |
4 |
中部大学 工学部 土木工学科 |
平澤征夫 |
5 |
京都大学 工学部 土木工学科 |
藤井 学 |
6 |
オリエンタル建設梶@大阪支店 工務部 |
八田吉弘 |
7 |
潟Iリエンタルコンサルタンツ 大阪支社 |
森田信彦 |
8 |
鹿島建設梶@大阪支店 土木設計課 |
三島誠一郎 |
9 |
川田建設梶@大阪支店 開発部 |
梶川靖治 |
10 |
協和設計梶@設計部 |
森川修治 |
11 |
極東工業梶@大阪支店 設計部 |
藤田 修 |
12 |
褐嚼ン企画コンサルタント 構造設計部 |
井境宏和 |
13 |
褐嚼ン技術研究所 大阪支社 技術第4部 |
鈴木直人 |
14 |
轄\造システム研究所 |
洞毛 隆 |
15 |
轄ヲr組 土木本部 第一技術部 |
金好昭彦 |
16 |
国際航業梶@関西技術所 コンサルタント部 |
相良謙治 |
17 |
鰹C成建設コンサルタント |
川崎賢二 |
18 |
新構造技術梶@大阪支店 |
本部晃一 |
19 |
住友建設梶@土木部 設計3課 |
石川真一郎 |
20 |
大成建設梶@大阪支店 土木部 設計室 |
達富賢二 |
21 |
大日本コンサルタント梶@大阪本社 構造部 |
古味敏行 |
22 |
大和設計梶@技術第二部 |
木村保夫 |
23 |
中央復建コンサルタンツ梶@第3設計部 |
安田 穣 |
24 |
樺研コンサルタント |
下原貫志 |
25 |
叶迹纉cコンサルタント 大阪事務所 |
加藤政古 |
26 |
東洋技研コンサルタント梶@技術部 |
武山和夫 |
27 |
日本電子計算梶@大阪支店 技術営業部第2部 |
廣河和男 |
28 |
潟jュージェック 土木2部 |
宇野和彦 |
29 |
轄辮_コンサルタンツ 神戸支店 |
平塚和身 |
30 |
潟sー・エス 大阪支店 技術部 |
松井裕一 |
31 |
ピーシー橋梁梶@大阪支店 設計部 |
森田修司 |
32 |
兜x士ピー・エス 大阪支店 |
松崎正明 |
33 |
不動建設梶@土木技術部 |
永井修三 |
34 |
潟zクコン 技術第2部 |
松井輝峰 |
35 |
前田設計梶@大阪支店 技術3課 |
岡崎 洋 |