資料No. |
515-58 |
報告書タイトル |
橋梁の構造および形式に関する調査・研究 |
委員会名 |
橋梁形式研究委員会 |
委員長名 |
園田恵一郎(大阪市立大学 工学部 土木工学科) |
活動期間 |
平成3年4月〜平成5年6月 |
発行年 |
平成5年8月1日 |
報告書目次
1まえがき
2.デザイン的に特徴ある橋梁
2.1.概要
2.2.事例紹介
2.2.1.総合的デザイン事例
2.2.2.遠景との全体調和の事例
2.2.3コンペ方式によるデザインの事例.
2.2.4.材料を生かしたデザインの事例
2.2.5.土木と建築の融合の事例
2.2.6.構造細部デザインによる美化の事例
2.2.7.あそび心の事例
2.3.動向と分析
2.3.1.動向
2.3.2.方向性
2.4.まとめ
3.構造的に特徴ある橋梁
3.1.概要
3.2.事例紹介
3.2.1.歩道橋
3.2.2.道路橋(鋼構造)
3.2.3.道路橋(複合構造).
3.2.4.道路橋(コンクリート構造)
3.2.5.鉄道橋
3.3.動向と分析
3.3.1.歩道橋
3.3.2.道路橋
3.3.3.鉄道橋
3.4.まとめ
4.材料的に特徴ある橋梁
4.1.概要
4.2.事例紹介
4.2.1.新素材を用いた橋梁
4.2.2.木橋
4.3.動向と分析
4.3.1.新素材新材料の動向
4.3.2.今後の発展課題
4.4.まとめ
5.あとがき(総括と今後の課題)
6.整理カード
報告書全体概要
橋梁形式研究委員会は旧多径間連続高架橋研究委員会の後を受けて平成3年4月に発足した。本委員会の目的は、景観および供用性に重点をおいた新しい橋梁形式を追求し、それらの設計・施工法を研究することである。勿論、本目的は遠大なものであり、2年間という限られた期間で到底達成できるものではない。そこで、参加された委員諸氏の興味ならびに与えられた諸条件を考慮し、前委員会で残された問題を含めて、つぎの3つの課題について調査・研究を行うことにした。
@多径間連続高架橋に対する限界状態設計法のマニュアルの作成
A景観、供用性ならびに新材料の利用などに力点をおいた新しい橋梁形式の調査
B既存の鉄筋コンクリートT桁橋の現場実験による、継ぎ手の連続化と力学特性の検討
具体的には、総勢38名の委員諸氏を、それぞれの興味に応じて3つの分科会に分けて作業を進めた。すなわち、A分科会は@の課題を担当し、初心者に対する手引きにもなるように、具体的な設計計算例をつけたマニュアルつくりに専念した。B分科会はAの課題を担当し、既往の資料ならびに文献から得られた情報だけではなく、委員各自が過去に経験した設計例あるいは計算例を紹介し、全員の議論を通じてそれらの新規性を抽出し、橋梁形式の新規性について分類・整理を行った。C分科会はBの課題を担当した。この課題に取り組めたのは、大阪府茨木市の西面大橋(RCT桁橋)の撤去・改築に伴い、本橋の破壊を含めた実験の機会を得られたことによるもので、この実験を遂行するに当たっては、大阪府茨木土木事務所のご協力、ならびに、松井繁之外来委員を中心とする本委員会委員と新コンクリート構造研究委員の多大な尽力に謝意を表する次第である。
本報告書は各分科会ごとにまとめられた3つのパートから構成されている。最初に述べたように、新しい橋梁形式の追求という遠大な目的に対しては、いささかささやかな内容かもしれないが、それぞれの分科会の委員諸氏が忙しい日常業務の間をぬっての労作である。本報告書が広く利用され、新しい橋梁形式の一助となれば望外の幸せとするところである。
平成5年5月
橋梁形式研究員会
委員長 園田恵一郎
<B分科会活動概要>
本研究員会は、次の3つの研究テーマのもとで平成3年4月に発足した。
1)景観や供用性に重点をおいた橋梁形式の調査研究
2)免震橋梁、2主桁橋、複合橋梁などの調査研究
3)新構造形式の橋梁の提案
そこで、本委員会のB分科会では、これらの研究目標を達成するため、委員全員が自ら経験した設計・施工の事例や文献を持ち寄り、本委員会でその要項を説明し、各事例に特徴を取りまとめるという方法を取った。ある程度の設計・施工事例を収集した後に、分科会は上記の3)のテーマに取り組む予定であった。しかし、3)のテーマに関しては、主に時間的な制約により、具体的な提案をするには至っていない。そのような訳で、本報告書には、上記の1)および2)の調査研究の成果が記述されている。記述にあたっては、読者の利便を念頭に、かなりユニークな分類と目次を作成し、読者が希望する事例にすぐに到達できるような配慮をした。
しかしながら、収集事例一覧表に見られるとおり、事例数に限りあることをお断りしなくてはならない。
橋梁の計画や設計における最近の特徴として、経済設計よりむしろ景観設計にその重さを置くケースが多々見られる。この傾向は、特に歩道橋の場合に強く現れており、徐々に道路橋や鉄道橋へと拡大しつつあるように思われる。これらの事例については、本報告書の第2章にまとめられている。
一方、構造的に特徴のある橋梁は、大半の橋梁技術者が、先ず関心を示す項目である。ことに最近注目しされている免震橋梁や鋼とコンクリート複合橋梁が、その例であり、これらについては第3章で述べられている。
アラミド繊維やカーボン繊維などを素材とした新しい緊張材が開発され、実構造物への応用が各所で試みられている。また、木材の橋梁への利用が、その加工・保存技術の進歩に伴って見直されてきており、過去において予想できなかった大規模な木橋が架設されつつある。第4章で、これらの事例が紹介されている。
終わりに、第5章では、本調査研究の総括と今後の課題が述べられている。
本報告書で取扱った全ての橋梁についての要点を、図面を含めた整理カードとしてとりまとめ、本報告書の付録として添付し、読者への利便を図った。
本報告書は、近畿大学 谷平 勉教授、大阪工業大学 栗田 章光教授、両先生の指導により各委員がまとめたものである。
委員名簿
No. |
所 属 名 |
氏 名 |
1 |
大阪工業大学 工学部 土木工学科 |
栗田章光 |
2 |
大阪市立大学 工学部 土木工学科 |
園田恵一郎 |
3 |
近畿大学 理工学部 土木工学科 |
谷平 勉 |
4 |
大阪大学 工学部 土木工学科 |
松井繁之 |
5 |
オリエンタル建設梶@大阪支店 工務部 |
山下裕志 |
6 |
潟Iリエンタルコンサルタンツ 大阪支社 |
木村隆明 |
7 |
片山ストラテック梶@橋梁設計部 設計一課 |
竹野基司 |
8 |
川田建設梶@大阪支店 |
樋口雅善 |
9 |
協和設計梶@設計部 |
竹中豊彦 |
10 |
近畿技術コンサルタンツ梶@ |
井口純治 |
11 |
葛゚大設計事務所 大阪支社 |
伊丹 大 |
12 |
褐I本鉄工所 橋梁設計部 |
石原一男 |
13 |
褐嚼ン企画コンサルタント 構造設計部 |
川上盛樹 |
14 |
褐嚼ン技術研究所 |
大野政雄 |
15 |
国際航業梶@関西技術所 コンサルタント部 |
松本弘道 |
16 |
駒井鉄工梶@橋梁技術部 設計1課 |
鷲尾修一 |
17 |
且井鉄工所 設計第2部 設計1課 |
小山雅己 |
18 |
日本構造情報梶@システム部 |
富田耕司 |
19 |
鰹C成建設コンサルタント |
山田諭一 |
20 |
第一復建梶@大阪本部 |
三村博美 |
21 |
大日本コンサルタント梶@大阪本社 構造部 |
三浦洋一 |
22 |
大和設計梶@技術第二部第四課 |
大崎好則 |
23 |
大和設計梶@技術第二部 |
寺村 務 |
24 |
中央復建コンサルタンツ梶@第2設計部 |
目野 豊 |
25 |
樺骰巣Rンサルタント 技術第2部 |
宮本好昭 |
26 |
鞄結梃嚼ンコンサルタント 関西支店 |
足立宏行 |
27 |
東洋技研コンサルタント梶@技術部 |
石川一美 |
28 |
日本技術開発梶@大阪支社 土木部 |
古川保和 |
29 |
日本鋼管梶@大阪支社 橋梁計画室 |
家村 剛 |
30 |
鞄本構造橋梁研究所 大阪支社 設計1課 |
三尾一男 |
31 |
潟jュージェック 土木2部 |
大橋紀行 |
32 |
鰹t本鉄工所 設計技術部 |
平見勝洋 |
33 |
轄辮_コンサルタンツ 神戸支店 |
最田扇矢 |
34 |
潟sー・エス 大阪支店 技術部 |
池本孝 |
35 |
兜x士ピー・エス 大阪支店 |
真鍋英規 |
36 |
復建調査設計梶@大阪支店 設計課 |
中山 誠 |
37 |
前田設計梶@大阪支店 技術3課 |
麻野愼策 |
38 |
渇。河技術情報 大阪営業所 |
木村雅裕 |