岩に根入れをした鋼矢板仮締切りの設計と施工
日本建設コンサルタント梶@○ 松本芳幸
井上二郎
本名 悟
論文要旨
河川内に位置する橋脚の施工のため必要となった仮締切りの形式選定と施工の概要を述べている。
地質は,河床が玉石混じり砂礫層でその下方が花崗斑岩である。
仮締切りは,水深約 3.3mの箇所に深さ11.2mの掘削を行い橋脚を施工する条件で,止水効果,河積阻害,施工性で有利な形式を選定することにあった。
仮締切りの形式は,築堤,一重締切り,切梁方式との比較検討の結果,鋼矢板とグラウンドアンカーを用いた二重締切りを選定している。
鋼矢板の施工は,直接矢板を打設するガンパイル工法とダウンザホール,全周回ケーシング,リバース式ロータリーによる削孔に矢板を建込む工法との比較検討の結果,施工設備が比較的小規模で施工期間の短いガンパイル工法を選定している。
キーワード
岩盤,仮締切り,矢板工事,鋼矢板,アンカー式土留工,特殊鋼