多自然型河川改修における生態学的な留意点(短報)

褐嚼ン技術研究所 ○ 羽尻 光宏

論文要旨

 河川改修における「多自然型工法」の手引書の作成の際にまとめた内容の中から,生態学的な見地から重要と考えられる点を5点挙げ,それぞれの項目について具体的な例を用いて解説した。
  @保全・創出する環境のレベルを設定する。
  A保全・創出する生物種についての知識を得る。
  B潜在的な自然環境を基本とする。
  C環境構造のもつ機能を重視する。
  D施工後に適切な維持管理を行う。
 以上の5項目の考え方は,今後「多自然型川づくり」を行ううえで,特に重要なものとなると考えられる。

キーワード

多自然型工法,自然環境,生物,治水,親水,河川改修,多自然型川づくり,多様性,利水