海外における水量・水質管理の実態
パシフィックコンサルタンツ梶@○ 松井 弘
論文要旨
本報告は我が国における水量.水質管理施策の具体的な展開に資するため,フランスにおける水量・水質管理の状況について,調査,整理したものである。フランスにおける水の管理は国レベルでは環境省の管轄となるが流域単位では意思決定機関である流域委員会と財務的援助のための機関である水管理庁が大きな役割を負っている。また,1992年には水法が改正され,自然環境に対する配慮と総合的水管理の重要性が認識されている。総合的水管理の手法としてSDAGEと呼ばれる流域単位の基本計画とSAGEと呼ばれる地域単位の個別計画の策定が法律出義務づけられた。これらの計画は現在策定中であるが,流域に係わる様々な計画との整合をとりながら,広範囲な指針を定めるものと考えられている。
キーワード
水量・水質予測,水質管理,水量,河川行政,河川管理,河川公共事業,管理計画,基本計画,河川環境