数値図化システムによる地盤形状把握への応用
復建調査設計㈱ ○ 田中隆司
山本 実
福田直三
論文要旨
航空写真から地形情報を図化する手法は従来では光学器械によるアナログ手法であったが，近年のコンピュータ支援によるディジタル図化手法が開発され実用化されつつある。本論文は空中三角測量による写真解析精度を評価し，同手法が地形管理期間中に10cm以上の地盤変動が予想される広域地形の変動の把握へかなり有効的であることを述べる。写真解析精度の評価をするために，撮影縮尺を変更して撮影した同一地区の航空写真を数値図化システムにより解析処理し検証点において実測値と比較する実験を行った。これらの解析結果から残差図を示し，写真撮影縮尺毎の標準偏差を算出することにより写真解析精度を評価した。本手法を土木計測等へ応用すれば，地形の点による管理に加えて広範囲の面的管理を迅速かつ高精度に行うことが出来る点で有用であると考えらる。
キーワード
数値図化，地盤，電子計算機（コンピュータ）