雨水総合排除計画策定に向けて
中央復建コンサルタンツ梶@○ 小高康生
松本 清
春日光昭
論文要旨
雨水総合排除計画を策定するために必要となる整備基準や現況調査について,神戸市での事例をもとに概要を紹介した。
まず,現在の整備基準における問題点を明らかにし,降雨強度式および流出係数の見直しを行った。両者とも地形や土地利用に起因する地域的な差が見られ,この結果をふまえた新基準設定の経緯を示した。現況調査では,管渠の老朽度および流下能力を評価する手法の考え方をまとめた。
老朽度評価手法は,劣化の程度を見極め改善の優先順位を決定することを目的として,明確な評価項目と目安を設定した。流下能力評価は,圧力管や逆勾配管路等,自然流下管路以外の管路についても妥当な流下能力が求められるようにし,流下能力不足原因の目安が判るように工夫した。
キーワード
雨水総合排除計画,整備基準,降雨強度式,流出係数,管渠の老朽度,劣化グレード,耐力評価度,流下能力,圧力管路,階段渠,能力率,許容降雨強度,雨水排水整備率