郵便橋下部工改築設計の概要と計測管理

中央復建コンサルタンツ梶@○ 坂本 眞徳
廣瀬 彰則
中谷 武弘
田中 玲光

論文要旨

 国道42号郵便橋は,橋長 191.4m,有効幅員 5.5mの鋼7径間ゲルバー桁橋であるが,渋滞対策として交差点改良に伴う上・下部工の拡幅改築設計を実施した。本設計の特徴としては,・B荷重への対応から上部工のゲルバーヒンジ部を連結し,グレーチング床版に更新して連続合成桁としたこと,・下部工は,鋼管矢板基礎による拡幅補強工法を採用したこと,・P2橋脚では,躯体とケーソンの著しいズレが発見されたため直ちに仮設橋脚を設置し,仮受け施工によりH形フーチングによる新設橋脚としたこと,・仮受け時における上部工補強対策としてPC鋼棒による補強工法の採用と計測管理施工の実施,・上部工補強工事の一夜間を除いて全ての工事を交通供用下にて実施することなどがあげられる。
 本稿は,この中から,特に鋼管矢板基礎による下部・基礎工改築設計の概要と,P2新設橋脚および仮受け施工時の仮設主桁補強工の設計および計測管理の内容についてとりまとめたものである。

キーワード

改築設計,連続合成桁,鋼管矢板基礎,外ケーブル,計測管理