アイスハーバー改良型魚道の水理特性

�褐嚼ﾝ技術研究所　○　竹内　義幸

論文要旨

　平成３年度から実施されている『魚がのぼりやすい川づくり事業』において我々現場技術者が最も苦慮しているのは，いかに対象となる河川の流況特性や構造物の設置状況に応じた遡上しやすい魚道を設置し，自然環境や生態系に及ぼす影響を最小限にとどめるかである。
　本報告は，山口県の木屋川で，農業用取水堰である大野堰の魚道改築に際し，改築前の現況調査から改築後の追跡調査（遡上調査，三次元流況計測）まで一貫して実施した結果，魚道内水理と魚の遡上行動に関して有用な知見が得られたので報告するものである。

キーワード

フロート式ゲート，アイスハーバー改良型階段式魚道，遡上調査，三次元流況計測