製材副産物を利用する河川水浄化の試み

潟Vードコンサルタント環境事業本部 ○ 滝口  洋
    同    上         辻本 甚三郎
同    上         扇谷 勝久

論文要旨

 奈良県吉野地方の池場産業である製材事業の副産物の木質細片に、大和川の支流である菰河(奈良市)の水より採取せる微生物群を付着増殖させ、これをカラム(内径20mm、長さ1000mm)に詰め、そこに菰川の水(BOD 2−25 ppmの周囲で変動)を流入させ、BOD値の間に相関関係が認められ、その回帰式が求められた。比較的細かい木質細片(チップ)の場合は、BOD10ppmの流入水を15.4分滞留させた結果BODppmの処理水が得られた。この結果を基に、菰川の河川敷に野外実験施設(全長50m)を設置し、試験中である。

キーワード

河川、直接浄化、副産物利用、木質細片、糸状微生物。