ボアホールカメラによる場所打ち杭の損傷度調査
阪神高速道路公団 丸居 保
幸左 賢二
基礎地盤コンサルタンツ梶@○ 久保田 耕司
論文要旨
兵庫県南部地震で被災した場所打ち杭の状態確認調査の一つとしてテレビカメラを用いた調査が行われた。この調査手法はダムやトンネルなど岩盤クラックの評価などに用いられてきた調査法で、基礎杭の損傷度調査への適用は例がなく、これまで評価手法には基準化されたものがなかった。本小文は、阪神高速神戸線で実施された調査結果をもとに統一した評価方法で分析し、地質状況や地域的な要素との検討を行った。その結果、クラック数やクラック幅は地域的に異なる傾向が見られたほか、沖積層厚とクラック数の関連や、クラックの発生深度の傾向が明かとなった。
キーワード
場所打ち杭、地震、ひび割れ、現地調査