環境に配慮した跨道橋の設計・施工

兵庫県 加古川土木事務所    灘  孝郎

(株)オリエンタルコンサルタンツ ○ 西  陽稔
谷口和良
中村友美

論文要旨

 本稿は、景観・環境に配慮した跨道橋である二見高架橋の設計・施工について、環境に優しい社会資本整備の一例として報告するものである。本橋は、国道250号(明姫幹線)二見地区の暫定供用区間に架橋される高架区間510o、橋梁区間312mの高架橋で、設計のポイントは、景観性と現況交通に配慮した施工性、工期及ひ工事費との兼ね合いであった。また、CG、パースによる景観検討も綿密に行った。
 都市内連続高架橋と単独橋の合いの子と言える跨道橋の景観特性は、滑らかな連続性とまとまりのある個性である。振動・騒音・維持管理への配慮からコンクリート橋を選定し、滑らかな連続性への配慮からPC3径間連続中空床版橋を基本形式とした。最大スパンとなる都市計画道路二見土山線との交差部においては、PC3径間連続箱桁橋とし、交差点上は現況交通の確保と安全性の確保とから、低床式ワーゲンによる張り出し施工を行った。なお当区間は、環境への配慮から排水性舗装による低騒音舗装を行っている。

キーワード

環境、景観設計、跨道橋、CG、張り出し施工、低床式ワーゲン、低騒音舗装