市街地大規模開削工事における土留構造の計測管理

大成建設(株) 関西支店    福田 宏之
武田 信一
○ 山下 清広

論文要旨

 近年、大都市圏における増加する交通需要に対して、交通機関の整備充実は重要な問題である。市街地においては、地下空間の有効利用という観点から、公共交通機関である地下鉄の整備充実は道路交通の輻輳緩和、地域の活性化に大いに寄与するものと考えられる。通常、このような地下構造物の建設工事においては、既存の近接構造物との位置関係から計画・設計・施工の各段階において、近接施工に対する影響評価は重要な事項となっている。本稿は、市街地の主要幹線下における大規模開削工事(幅38.4m、深さ22.Om、延長456.4m)の施工における、土留構造(SMW壁・山留支保工7段)の変状計測及び解析結果、被圧地下水対策結果について報告する。

キーワード

開削工事、土留構造、地下水、計測管理、近接施工