山岳地盛土へのＦＣＢ工法の適用について

三井共同建設コンサルタント（株）　関西支社　○　青木　康英

論文要旨

　FCB工法（F0AMED CEMENT BANKlNG METHOD：気泡混合軽量土工法）は、EPS工法と並び軽量盛土工の代表的な工法として急速に発展しつつある。軽量盛土の主目的は・軟弱地盤対策・地すべり対策・山岳地での腹付け盛土対策など盛土による地盤への負荷を軽減すると共に、軽量性や硬化後の自立性を利用した土圧削減が挙げられる。
　本稿では、FCB工法の持つ「軽量性」「自立性」「流動性」の3つの特徴を生かし、急峻山地において、従来から実施されている深礎工などの大規模な道路工事に対し、経済的かつ容易な道路盛土構築の手段としてFCB工法の適用について述べる。

キーワード

山岳地盛土、軽量盛土工法、施工機材の簡素化