交通供用下での既設トンネル延伸の設計と施工
大谷建設株式会社 松岡 敏明
ヒロセ株式会社 大野 真樹
国際航業株式会社 東田 正樹
○ 徳永 俊夫
論文要旨
本稿は、トンネル坑門工の変状対策とその施工について報告するものである。当該トンネルは、坑門背後の緩み土圧及び神戸層泥岩の膨張性地圧により坑門工が前傾し、さらに取付擁壁が上下線とも凸型に変形している状況であった。対策工として、トンネル覆工を10m程度延伸して既設トンネル坑門の前面に押え盛土を行う工法を採用した。当該路線は交通量が20,000台/日を超える主要幹線道路であり、通行止めができないことから、プレキャストトンネル覆工板を用いて交通供用下での施工方法を立案し、平成10年12月に施工完了したものである。
キーワード
道路トンネル、変状対策、プレキャスト覆工、交通供用下、神戸層群