地中構造物のレベル2地震動を考慮した耐震解析
内外エンジニアリング ○ 前田太知
栗山 満
堀田敬方
論文要旨
正蓮寺川分水路の移築地盤は、中津川の埋め立て土(厚さ4.70m〜5.90m)の下に、中位の締まり具合の砂質土層(厚さ2.65m〜3.60m)を挟み4層の沖積粘性土が20.0〜30.0mの厚さで堆積している。これら軟弱地盤の対策が、工事推進上の重要な問題として考えられているとともに、軟弱地盤中に築造される地中構造物として、完成後の安全性、耐震性に関しても重要な問題として認識されている。一方、地中構造物の設計指針においては共同溝設計指針等、数多く示されているが、本工区の事業を取り巻く環境は、様々な事業が錯綜するとともに、それぞれが大規模かつ相互に密接な関係を持つ特徴的な事業として認識され、行政レベル、技術レベルともに高度な判断を要求される状況にある。このため、基礎工検討委員会が設けられ、その助言等により、適切な地震波形の選定とともに、レベル2地震動を考慮した耐震性の検討を行った。
キーワード
軟弱地盤、1次元地盤応答解析、液状化、流動化」、レベル2、深層改良工法、終局曲げモーメント