多自然型瀬と淵の浄化施設の設計

鞄建設計土木事務所設計室   園井啓士郎
○ 坂本  仁昭
斎藤  貴裕
犬塚  紀和

論文要旨

 一級河川大和川は、流域面積1070km2、流域人口約220万人(平成7年現在)である。近年、周辺地域の都市化の進展等により水質汚濁が問題となっており、平成6年11月に水環境の緊急的改善を目的とした『大和川流域水環境改善緊急行動計画』が策定されている。この中で、大和川下流部の水質改善を目的に「瀬と淵の浄化施設」が計画されている。「瀬と淵の浄化施設」の設計においては、その浄化機能のみならず、近年の河川への親水性や環境配慮への要望を踏まえ、施設を建設してゆく必要性があると考えられる。本稿ではこの考えをもとに、多自然型瀬と淵浄化施設の設計について報告を行うものである。

キーワード

多自然工法、堰、浄化施設、護岸整備