耐震性向上を考慮した既設橋梁拡幅設計

鞄血コンサルタンツ ○ 坂本 達弥

論文要旨

 現在高速道路として供用中の橋梁に対し、本線拡幅設計を行ったものである。当該橋梁は建設年次の古い橋梁であるため既設に対する補強設計と拡幅設計を同時に行う必要があり、本設計においては完成後の橋梁全体としての耐震性を維持する事を目指したものである。本件では、拡幅を行うと同時に既設橋梁に対して反力分散支承による支承改良及びRC巻立てによる橋脚の耐震補強を行った。下部工については順次一体化方式を採用したが、反力分散支承により荷重分担率を変更した上で、新設部の杭径をφ1200とし、拡幅部橋脚断面を絞ることにより、拡幅による荷重が既設基礎に与える負担を極力軽減させるよう配慮した。

キーワード

拡幅設計、支承改良、順次一体化、耐震補強、RC巻立て工法