高強度材料を使用した七色高架橋の設計

樺キ大 大阪支社 構造事業部   山脇 正史
○ 數原 麗香

論文要旨

 七色高架橋(以下本橋と称す)は、清流として名高い奈良県十津川の右岸山腹に現国道168号に沿うように建設される橋長2,347mの山岳部連続高架橋である。橋梁形式には、脚高30m超の高橋脚を多数含むPC多径間連続箱桁橋が選定され、下部、基礎工形式に単柱式深礎杭橋脚が採用された。本論文は、橋梁建設に伴う自然環境への影響を最小に抑えるとともに、自然景観に調和するスレンダーで美しい構造物の創造、および耐震性の向上や建設費の大幅な縮減を目的に橋脚躯体材料の高強度化を図った本橋の計画と設計の概要を報告する。

キーワード

高強度材料、SD490、耐震設計、コスト縮減