集水井の補修対策工法の一提案
(長期的な集水機能の維持と経済性確保のための地すべり集水井検討)
国際航業株式会社 関西事業本部 東田 正樹
甲斐 哲平
○ 水上 幸治
論文要旨
地すべり対策工は、抑制工(地形改変,集水対策等)と抑止工(アンカー工,抑止杭工等)に大別される。本報告は抑制工の1つである集水井の補修工法の提案を行うものである。
集水井は、おもに地すべり土塊中(地すべり地外に設けるのが理想的)に直径3.5m〜4.0mの井筒本体と、そこから放射状に50m程度の横ボーリング工(φ40mm程度)を行うものであり、地すべり土塊中および地すべり背面の水位低下を目的としている。井筒本体の材質は、鉄筋コンクリートまたはライナープレートが一般的である。古い集水井は、黒皮のライナープレートにて施工されたものが多く、孔壁の腐食が問題となっているところが多い。
ここでは、建設省大和川工事事務所の例をとって、井筒本体と横ボーリング工の現状を踏まえた補修対策工の一提案を行う。
キーワード
集水井,維持管理,ライフサイクルコスト,亀の瀬