生活の道緊急整備モデル事業

中央コンサルタンツ株式会杜 大阪支店 設計部2課   大村久実
○ 間  雅則

論文要旨

 生活の道緊急整備モデル事業は、山間地域の生活路線のなかからモデル路線を選定し行った奈良県の事業であり、沿道生活者の利便性の向上を現道を生かした部分改良により行うことを目的としている。
 そこで当杜は、選定されたモデル路線の一つにおいて、事業の目的に則した部分整備箇所を抽出する上で、論理性、客観性を確保する観点から整備優先評価フローの作成を行った。
 整備優先評価フローの作成に当たっては、当該路線の自然的条件、社会的条件及び道路台帳を用いた調査により道路構造の把握を行い、それらから導かれる課題の達成に寄与する抽出方針を段階的に設定している。抽出方針としては、自動車交通の円滑化を確保することを最優先とし、順次段階的に、視距の確保、待避所の確保を整理している。
 したがって整備優先評価フローは、視距を満足していない箇所や待避所間隔が不十分な個所について、曲線半径、有効幅員の分析結果を用いて、整備優先性が評価出来るよう作成している。

キーワード

道路改良、モデル事業、整備優先性