ダンパー装置を用いたPC5径間連続ラーメン橋の損傷制御に関する一考察
潟Gース 河田直樹
論文要旨
阪神大震災の被害に基づく道路橋示方書の改訂以後、全国各地であらゆる橋梁に対し耐震補強が押し進められてきた。近年になってからは都市部高架橋のみならず、山間部橋梁に関しても補強の検討がなされている。一般的な補強方法は従来橋脚をコンクリート等で巻立て、じん性や耐力を向上させる方法が主流であったが、この方法にとらわれず、耐震性能を向上させる意味で減衰を付加させる方法を忘れてはならない。今回我々は中空の高橋脚を有する5径間連続ラーメン橋の耐震補強に関してダンパー装置を用いることを立案し、その付加される減衰効果について検討することとした。5径間連続で高橋脚ということもあり、変位置や反力に基づくダンパー装置の現実性・実用性については議論がなされるところでは有るが、今回については減衰付加の効果に関する検討までにとどめることとする。
キーワード
中空橋脚、耐震補強、炭素繊維、ダンパー