営業線直上の高架橋構築に伴う軌道仮受構造の計画

全日本コンサルタント梶@木村泰三

論文要旨

 鉄道の連続立体交差化事業は、用地の制限のなかで、営業線の安全走行および利用客の利便性を確保し、線路の数段階の切り替えを行いながら本線構造物を分割施工することが一般的である。
 今回報告する近鉄名古屋線伏屋・黄金間連続立体交差化工事においても同様であり、用地の制限により、地上仮線と計画線および高架仮線が交差する区間がある。この区間では、高架上の仮説橋梁に仮線を切り替えて、この仮線の直下で本設構造物RC高架橋を構築する。1)
 そこで、この営業線の直上でRC高架橋を構築し、かつ安全に列車が運行できる軌道仮受構造の計画について報告する。

キーワード

軌道仮受構造、営業線直上施工、RC高架橋の分割施工、高架上の仮線