トンネル維持管理における補修補強工法判定・選定手法の検討
パシフィックコンサルタンツ梶@内浦慎一
論文要旨
道路トンネルの維持管理に関する基準は、「道路トンネル維持管理便覧」(平成5年11月(社)日本道路協会)が一般に適用されている。しかし、同便覧出版以降に「変状トンネル対策工設計マニュアル」(平成10年2月(財)鉄道総合技術研究所)、「トンネル本体工保全編(編状対策)」(平成10年9月日本道路公団)、「トンネル保守マニュアル(案)」(平成12年5月(財)鉄道総合技術研究所)等が発刊されており、「道路トンネル維持管理便覧」には記載されていない、新たな知見等が盛り込まれている。
そこで、本業務研究では「道路トンネル維持管理便覧」を基本に、上記他基準を合理的に整合・統合させることにより、総合的に変状トンネルの判定を実施できるよう検討した。
また、いずれの基準においても補修補強工法の選定方法は、必ずしも明確に記載されていないため、上記の各種基準の整合・統合を踏まえ、補修補強工法をフローにより選定できるよう検討を行った。
キーワード
変状トンネル、維持管理、判定基準、補修補強工法選定