可能飽和交通流率の現地測定に関する一手法
正和設計梶@田中伸明
論文要旨
市街地における交差点では、平日の朝夕ラッシュ時並びに休日のレジャーや買い物客等による交通集中のため連日の如く渋滞が繰り返されている箇所がある。本業務は、この対策(右折レーンの設置)に関する渋滞緩和(解消)予測と必要右折レーン長の決定を地元住民にわかりやすく説明するための基礎資料を作成したものである。
交差点改良に伴う用地買収の困難さは事業者にとって大きな課題であり、住民にとって大変関心の高い事項である。本業務は情報公開制度の対象として、地元と対話形式にて事業を進めることが要求された。
渋滞対策としては、本件においても右折レーンの設置が有効であることは明白であり、その必要長(用地買収範囲)を慎重に決定するとともに、その改良効果がどの程度であるかの具体的数値を提示する必要があった。すなわり、交差点改良による渋滞緩和の予測評価の的確性が求められた。
ここでは、現地における交通観測手法と渋滞緩和の予測解析についての一例を示すものである。
キーワード
渋滞緩和予測、可能飽和交通流率、現地観測手法