砂河川再生による水辺プラザづくり

内外エンジニアリング㈱　西日本事業部土木技術部技術2課　○ 福嶋恭正

内外エンジニアリング㈱　西日本事業部土木技術部技術2課　　谷山徳二

内外エンジニアリング㈱　西日本事業部土木技術部技術2課　　能美亨

論文要旨

　本論文は，河床低下による砂州の減少と陸化が進む木津川において，高水敷化した河川敷を切り下げて砂州の再生・復元を行い，子供たちが「遊び・学ぶ」ための，なだらかな砂州のある水辺プラザづくりを行うことを目的とした計画の策定について取りまとめたものである。
　整備方針として，人為的な施設は最小限にとどめ，木津川が本来もつ自然の営力を活かすこととした。技術的特徴としては，①現況の地形・植生や冠水頻度に着目した陸化区域の切り下げ，②砂州を促進するための，水衝部の竹林と鉄塔基礎の現状活用，および低水杭出し水制の設置，③現地発生土の袋体護岸中詰め材への利用と，コンクリートガラの木工沈床中詰め材としての利用による建設資材のリサイクル，等を行う「環境に順応した川づくり」である。

キーワード

自然再生，河川敷の切り下げ，砂州復元，可逆性工作物，建設資材リサイクル