パソコンを用いた簡易ドライビングシミュレータによる安全性評価に関する基礎的検討
パシフィックコンサルタンツ椛蜊纐{社交通技術部 土井 和広
パシフィックコンサルタンツ椛蜊纐{社交通技術部 ○ 久坂 直樹
パシフィックコンサルタンツ椛蜊纐{社交通技術部 金沢 敏徳
論文要旨
事故増加傾向にある近年、計画段階で把握・検証が困難である計画道路の安全性について、大型の本格的なドライビングシミュレータ(以下DS)を用いる検証が各方面で実施されている。本研究ではパソコンとゲーム用ツール(ハンドル・ブレーキ等)を用いて簡易DSを開発し、より安価に簡易に道路の安全性を検証する手法を確立しようとするものである。
実在の道路区間を用いた実走実験及び簡易DSによる模擬走行実験を行い、両実験データを比較検証し簡易DSの再現性を検証した。比較項目は実走実験で入手可能な走行速度および車両ぶれ幅とした。比較の結果、「DSの方が10〜20km/h程度走行速度が速く」「平面線形に応じたぶれ幅変位は類似傾向あり」、ある程度の再現性が認められ、今後の安全性評価へ応用するためのシステムを初期レベルとして確立できた。今後はDS精度の向上(違和感解消)や再現性検証の精度向上、安全性評価判断手法の確立と妥当性の検証が課題である。
キーワード
ドライビングシミュレータ、安全性評価、交通安全、シミュレーション、CG