JR近接トンネルの側部掘削による近接施工と計測管理

日本工営梶@大阪支店技術1部  高細重敏

同上       平井孝治

同上      ○森田 誠

論文要旨

 本件は道路の拡幅改良工事に伴うJR活線トンネルとの近接施工がテーマである。

 本道路改良区間は、現道が車道幅員3.0m×2車線で歩道のない区間であり、近年の交通量増加(大型車混入率30%以上)に伴い交通安全上非常に危ない箇所となってきている。そのため、早急な整備が望まれている。このような状況から、上記問題点を解消すべく順次改良工事が行われている。このうち、活線トンネルと近接する切土区間において、事前に影響検討をし、また現況のトンネル覆工状態を確認した上で、トンネルに対して特別な補強対策を講じず安全性が確保できると判断したものである。以上の評価より、施工中は計測管理による安全管理を行うこととなった。その結果、工事中はもとより、工事終了後三ヶ月経っても現地及び計測に異常がみられず、無事終了した。本稿では、計測管理終了までの一連の経緯と成果を報告するものである。

 

キーワード

近接施工,鉄道トンネル,側部掘削,影響予測,計測管理