砂防構造物におけるデザイン手法の一事例
大日本コンサルタント梶@ 高濱洋介
論文要旨
本論文は、砂防構造物における修景の新たな試みとして「コンクリートの素材感を生かしながら工夫を試みる」というコンセプトを基に、砂防床固工に対する修景を検討したものである。
本論文のケーススタディとした床固工の基本形状は、堤高4.5m(有効高で3.0m)に対して袖高が3.7mと非常に高いため、視覚的バランスが悪い上に圧迫感も強い。
本論文では、このような視覚的問題点に対して、
(1)視覚的バランスの悪さの解消
(2)視覚的圧迫感の解消
といった点に主眼をおき、堤体及び側壁護岸に小段を設ける、コンクリート面に目地スリットを入れる等の対策を検討した。
キーワード
床固工,修景,景観デザイン