社会資本ストックの維持管理費は、将来構造物の老朽化が急速に進む事態が懸念され社会資本投資に占める割合が多くなることが予測される。今後既存ストックをできるだけ長く、有効に活用することで安易に廃棄することを回避していくことは環境負荷の少ない循環型社会を構築していくうえでも重要である。本論文では、このような環境におかれたコンクリート構造物の補修補強対策における設計および施工について報告する。