道路沿道における環境対策は、従来の遮音壁など単一の対策効果を有する技術だけでなく、排水性舗装や透水性舗装、光触媒を塗布した遮音壁や舗装など、複数の対策効果がある技術も開発されている。今回検討を行った“間伐材と木炭を用いた遮音壁”は、遮音壁としての騒音低減効果、間伐材の活用による資源有効活用の効果、木製遮音壁の外観による沿道景観向上の効果、大気浄化効果、車内からのゴミ捨て抑制効果など、多面的な環境対策効果をもつ遮音壁である。ここでは、新技術を開発した経緯や、音響性能の試験、遮音壁の組み立て手順、大気浄化効果の確認実験、遮音壁の効果・特徴、試験施工の事例などを紹介する。
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