河口部後背湿地A地区では、汽水状況に依存した貴重生物が生息し、湿地の環境保全が課題となっている。干潮河川から後背湿地に向いた塩水の浸透経路を特定するために、河川堤防縦断方向に、比抵抗トモグラフイおよび、音響トモグラフィを実施した。その結果、塩水の分布範囲と透水性の高いゾーンが比較的よく一致し、塩水浸透経路の断面的な範囲をおおよそ特定することができた。また、浸透流解析により塩水浸透量の変動を解析評価し、堤防の補強を行う上で求められる環境保全面の条件整理をおこなった。
比抵抗トモグラフイ、音響トモグラフィ、塩水浸透、浸透流解析、環境保全 |