平成13年に水防法が一部改正され、水災害防止のために従来進められてきたハード対策に加え、ソフト対策の重要性が見直されることとなった。今日、防災計画の基盤情報となる「浸水想定区域図」や、「洪水ハザードマップ」は、住民の日常生活において、直接的に危機意識の高揚に役立つものであり、減災に向けて早期普及が急務となっている。本論文は、浸水想定区域図を作成するにあたり、航空レーザ測量データとGIS(Geographic Information System)解析を応用し、洪水氾濫シミュレーションの精度向上ならびにシミュレーション結果の効果的な表現手法について検討した結果を報告するものである。
航空レーザ測量、GIS、洪水氾濫シミュレーション、浸水想定区域図 |