近代化遺産「鎧堰堤」の保全・活用法検討

論文要旨

本論文は、田上砂防を代表する近代化遺産である鎧堰堤(明治22年建造)の保全・活用法について検討を行い、その検討経過および周辺整備設計の概要報告をおこなったものである。本検討を経て、鎧堰堤には国指定文化財級の価値があるとの評価、大規模な修繕は必要なく部分的な補修でこれからも継続的に使用できるとの診断結果を得た。あわせて本検討結果をふまえ、砂防学習の素材としてのポテンシャルを活かすための周辺整備設計を地域との協働により行った。

キーワード

近代化遺産の保全・活用、文化財、砂防堰堤、砂防学習、周辺整備,ワークショップ