今後急速に進展する高齢化社会の到来や携帯電話の急速な普及を背景とし、移動において介助支援が必要となる交通弱者を助けるため、GPS機能付き携帯電話を活用したシステムを開発した。このシステムは、「おたすケータイ」と呼び、高齢者など移動にあたって介助支援が必要な交通弱者(助かり隊)と、介助支援が可能な若者等(お助け隊)の位置及び介助支援内容等のマッチングを行い、双方に通知することで介助支援を促進し、ヒューマンコミュニケーション社会の実現支援を目標とするシステムである。本稿では、おたすケータイの開発コンセプト及びシステム開発概要、適用技術を示すとともに、今後の展開を述べる。
おたすケータイ、携帯電話、GPS、介助支援、ヒューマンコミュニケーション |